プチこころの鍼講座

【プチこころの鍼講座】第12回:自分に限界を創る信じ込みに言葉で揺さぶりをかけよう

人生の目的の達成を阻害する、自分に限界を創る信じ込みを書き換える

こんにちは。    
こころの鍼師 金子 敏昭です。

これから『プチこころの鍼講座』をお届けしていきます。

本講座では、潜在意識を書き換えてあなたが病気をやめていくための方法を、できるだけわかりやすくライトな感じで、段階的にお伝えしていきます。

=============

▽動画でご覧の方はこちらからどうぞ▽ 

【11分32秒の動画です】 

前回は、

病気や人生の問題の解決を強く願うと、潜在意識の仕組みから逆に “ 欠乏しているセルフイメージ ” の方が実現しやすくなるので、問題の解決を自分よりはるかに優秀な本当の自分に委ねると良い…

ということについてお伝えしました。

そして以前お伝えした通り、信じ込みというのは、ある出来事や体験に対する言葉による意味付け感覚からできています。

したがって今回は、

問題の解決を、自分よりはるかに優秀な本当の自分…つまり、脳の95%を支配し、表面意識の100万倍の情報処理スピードを持つ潜在意識に委ねた上で、

自分の制限を創る信じ込みに、言葉の方面から揺さぶりをかけていく方法についてお伝えしていきます。

ではさっそくですが、

言葉は昔から「言霊(ことだま)」というように、言葉そのものに力が宿るとされていますね。

それを少しわかりやすく言えば、言葉そのものや表現の仕方には、そこから受ける感覚や前提を潜在意識に刷り込む作用があるということなのです。

簡単な例を挙げると、

「今日はカレーライスでいい。」と言った場合と、

「今日はカレーライスがいい。」と言った場合にも潜在意識の作用には違いが出てきます。

なぜなら、「~で」と「~が」の一文字の違が、それぞれに潜在意識に投げ込むセルフイメージの違いになっているからです。

具体的にどういう違いかというと、

前者は、「ベストな選択ができず不満を持っている」というセルフイメージを潜在意識に投げ込み

後者は、「欲しいものを主体的に得る」というセルフイメージを潜在意識に投げ込んでいるという違いになります。

この違いが、脳の苦痛系を動かして満足できない状況を引き寄せる人と、

報酬系を動かして欲しいものを得る状況を引き寄せる人の違いになってくるのですね。

もし脳の苦痛系を動かし続けると、それが場合によっては病気としてのメッセージで表現されることもよくあることです。

少し怖い気もしますが、普段何気なく使っている表現の中に無意識の思考パターンは潜んでいて、知らず知らず色々なセルフイメージを潜在意識に刷り込んだり、あらゆる信じ込みを創ったりしているわけですね。

それでは次に、簡単な例を挙げて、過去の体験に対する信じ込みの解釈を変えていくヒントをお伝えしていきます。

ただし、トラウマ的な体験や自分にとって重い体験を扱う場合は特殊なイメージワークが必要になりますので、自分でやる場合は軽いものから始めてください。

ということで、今回はトーマスエジソンの言葉です。

とは言っても、エジソンの言葉を名言として味わうのではなく、その言葉を少し応用して実際に使ってみようということですね。

エジソンと言えば「発明」ですが、実は同時に「失敗」という言葉もセットで思い浮かぶくらい、質と量を兼ね備えた失敗に次ぐ失敗をしてます。

当然人生には失敗がつきものですが、失敗を繰り返すと挫折してしまうこともありますし、それに伴ってネガティブな感覚もまとわりついてきます。

そのような過去の挫折体験が自分に対する制限になっている場合もよくあります。

そのような失敗や挫折体験に対して、エジソンの有名な

「私は失敗したことがない、ただ一万通りのうまくいかない方法を見つけただけだ」

という言葉を応用してみましょう。(※比較的軽い体験で試してみてください)

まずこの言葉は、“ 出来事そのもの ” “ 言葉による解釈 ” は別々のものだということを表しています。

つまり、これまでの失敗や挫折体験は、“ 出来事そのもの ” に “ 失敗や挫折という言葉 ” をくっつけてワンセットにすることで、言葉に伴う感覚を発生させてきたということですね。

したがって、出来事と言葉は一体のようでいて実は分離させることができるし、言葉の組み合わせを替えることもできるということになります。

ただ前述の通り、重い体験を扱う場合は特殊なイメージワークが必要になりますので軽いもので試してみましょう。

それでは、過去の失敗体験を心の中からポンと抜き出して目の前に置いてみます。

そしてエジソンのように、その体験にくっついている『失敗』という文字を、あえて『じょうほう(情報)』と読んでみてもいいわけです。

つまりその体験を、一度『何らかの情報』という前提で眺めてみるということですね。

そうすると、その体験は「何のための情報なのか?」という今までにない問いを創り出すことができます。

この問いかけが大切になります。新しい問いかけによって新しい解釈を潜在意識から抽出していきます。

たとえば、

同じような失敗の中に共通する要素から、自分の根深い信じ込みを洗い出す情報になっていた…とか、

最終的に人生の目的に沿った道に誘導してくれる道標になっていた…とか、

失敗した人に寛容に接する心の余裕を創り出す薬になっていた…とか出てくるわけです。

このように、

新しい問いかけによって

“ 言葉の解釈 ” の選択肢を増やす

ことで、

出来事にくっつける言葉の解釈に幅を持たせてみる

わけです。

比較的簡単な方法ですが、言葉で前提を差し換えて新しい問いかけを創ることで、

一つの出来事、事象を多面的に解釈していくということが大切になります。

多面的というのが大切になります。

なのでもうひとつ付け加えてみると、

エジソンは晩年、自分の研究所として使っていた工場や大切な研究記録が火事で燃えてしまった時に、

これから真っさらでスタートできることを神に感謝しなければ。」

と語ったそうです。

そして夜中の消火活動を見ているときにひらめいてサーチライトを発明したそうですね。

そうなると、失敗と書いて『ちょうせん(挑戦)』と呼んでみてもいいかもしれません。

「人生最大の失敗は失敗が一度もないことだ」という言葉もあります。失敗したことがないということが人生最大の失敗だということですね。

何かにチャレンジしないと失敗はありえませんので、失敗がたくさんあるというのはそれだけ多く挑戦したチャレンジャーということでもあるのです。

その場合、失敗を『挑戦した』という前提で眺めてもいいわけです。

そうすると、「その体験で何に挑戦して何を得たのか?」という問いかけを創り出すことができますが、たとえばそこで、勇気という資質を得ている可能性もあったりするわけですね。

このように、

言葉の選択肢を増やすことで、 出来事にくっつける解釈にどんどん幅を持たせていきます。

そうすると、

出来事に失敗や挫折という言葉をくっつけて、その言葉に伴うネガティブな感覚のみをずっと味わっていたものが

解釈の幅が広がることで、

別の感覚が発生してくる瞬間

が出てくるようになるわけですね。

たとえると、ずっと同じ味だった料理に、調味料を加えて別の味にしていく感じでしょうか。

そのようにして、今までとは何か違った感覚を少し感じることができた時点で、心の中からポンと抜き出した過去の体験をまた心の中に戻してあげます。

これが信じ込みを書き換える上で大切なことになりますので、

出来事そのものと言葉による解釈は別々のものだということと、新しい問いかけによって言葉の解釈にどんどん幅を持たせるということを試していただければと思います。

ということで今回は、限界を創る信じ込みに言葉で揺さぶりをかけるヒントについてお伝えしました。

次回も今回の続きをお届けしていきますので楽しみにしていてください。

今回の内容が、あなたの健康を取り戻して、より良い未来をデザインしていくためのヒントになれば幸いです。