こんにちは。
こころの鍼師 金子 敏昭です。
これから『プチこころの鍼講座』をお届けしていきます。
本講座では、潜在意識を書き換えてあなたが病気をやめていくための方法を、できるだけわかりやすくライトな感じで、段階的にお伝えしていきます。
前回は、病気をやめるために必要な記憶の編集のVol.2ということで、
ウォーミングアップとして「好きな人」と「苦手な人」を交互に思い浮かべて、
記憶の構成要素の【明るさ】【位置】【距離】という3つの要素について、それぞれのイメージの中でどうなっているかを観察してもらいました。
そして、「好きな人」と「苦手な人」を思い浮かべた時の記憶の構成要素を比べてみると、
3つの要素すべてに違いがあり、そのような構成要素の違いが記憶から受ける感覚としての印象を決定づけ、良くも悪くもあなたの身体や人生に影響を与えていく…
ということをお伝えしました。
今回は、前回お伝えした【明るさ】【位置】【距離】といった記憶の構成要素以外にも、どのようなものがあるのかを、またウォーミングアップのワーク形式でお伝えしていきたいと思います。
ではさっそくですが、
まず一度、大きくゆっくり深呼吸をしてみてください。
・・・
はい。そこで、過去の少しネガティブな記憶を思い浮かべてみてください。
ここでは重い記憶は扱わず、遅刻して怒られたとか忘れ物したとか、軽いものにしてくださいね。
よろしいですか?
ではまず最初に、その少しネガティブな記憶を頭の中に思い浮かべてみましょう。
その記憶を思い浮かべてみるとどんな感覚がありますか?
たとえば、みぞおちのあたりが少し苦しい…とか、胸からお腹のあたりがモヤモヤしてくる…とか、頭がカーッとなって熱くなってくる…等々、
おそらくは少し不快な感覚が伴うかもしれませんが、まずは記憶を思い浮かべることでどのような感覚が出てくるかを確認しておきます。
ちなみにイメージを使ったワークは、この感覚を変更していくのが目的です。
なぜなら、感覚が変わることで、その記憶から身体や人生が受ける影響にも変化が起こるからですね。
つまり【感覚】というのも実は大切な記憶の構成要素になっているんですね。
ということで、記憶に伴ってどんな感覚がよみがえるのか確認してみましょう。
・・・
それでは次ですが、
次は、その記憶がどういう形式で保存されているのかを観察していきます。
記憶映像の保存形式には2パターンありまして、
まずひとつは、記憶を思い浮かべた時に出てくる映像が、自分の視点から見ているような主観的に見えるパターンです。
そしてもうひとつは、少し離れた位置からテレビに写った自分を見ているような、客観的に自分を眺めているように見えるパターンです。
それらの2パターン【主観 or 客観】のうち、記憶の映像がどちらで見えているのかを観察していきます。
もしここで、その映像が自分の視点から見ている映像だった場合は、
イメージの中で、幽体離脱のように自分から抜け出して、あたかもテレビや映画に写っている自分を見るように、
離れた位置から自分のことを客観的に眺めている映像に頭の中で変換してみてください。
そして、イメージワークでネガティブな記憶を編集する際は、自分を客観的に眺めている映像にして行うことを基本としてください。
なぜなら、自分の視点で見えている主観的な映像を、離れた所から客観的に眺めている映像イメージに切り替えるだけで、
ネガティブな状況から切り離されているセルフイメージができるため、映像の印象やそこから受けるネガティブな感覚が軽減しやすくなり、編集作業がやりやすくなるからです。
よろしいでしょうか。ここまでが下準備です。
そしてこここらは、いよいよ記憶の構成要素のチェックに入っていきます。
前回は、記憶の映像の中の【明るさ】【位置】【距離】という3つの要素について観察してみました。
今回はそれに加えて、
その映像がカラーなのか、それとも白黒なのかを観察してください。人によってはセピア色っぽい映像の場合もあります。
いずれにしても、映像の【色合い】がどうなっているのかをチェックしていきます。
そして次は、
記憶の映像が動画のように動きがあるのか、それとも静止画のように止まって見えるのかということを観察してみます。
絶対ではありませんが、過去の記憶が生々しく残っているような場合は、記憶が動画のように見えるかもしれません。
これは映像の【静 or 動】をチェックするわけですね。
そして次ですが、
次は、その記憶の映像が立体的(3D)に見えるのか、それとも平べったく平面的(2D)に見えるのかを観察していきます。
これも、悪いネガティブな記憶として影響を与えている場合は、立体的に見えることが多いかもしれません。
このように、記憶の映像が【立体 or 平面】なのかも観察していきます。
そしてもうひとついきましょう。
次は視覚ではなく聴覚です。
つまり、思い浮かべた記憶の映像に、何らかの音や声が含まれているかどうかということですね。
たとえば、誰かの怒声が聞こえたり、物が壊れる音が聞こえたりするかもしれませんし、
あるいは何らかのBGMや効果音のようなものが聞こえる場合もあるかもしれません。
今度は聴覚で、その記憶を思い浮かべた時に、【音声】が付随してくるかどうかをチェックしてみます。
・・・
さて、いかがでしたでしょうか?
今回は、前回の【明るさ】【位置】【距離】という3つの記憶の構成要素に加えて、
【感覚】【主観 or 客観】【色合い】【静 or 動】【立体 or 平面】【音声】といった、6つの要素が加わりました。
ただし、この中で【感覚】だけは直接編集する要素ではなく、その他の要素を編集することで間接的に良い方向に変換させていくものなので編集対象からは除外します。
したがって、イメージワークでは主に、【感覚】以外の8種類の記憶の構成要素を使って記憶の編集を行っていきます。
そして前回もお伝えしましたように、効果的に記憶の編集をする際にはそれらの要素を盲目的に編集するのではなく、
自分にとってどの要素が大きな影響を与えるのかをチェックした上で編集していくことが、うまく書き換えを行うためのコツになってきますので、
次回は実際の編集作業に入っていきたいと思いますので楽しみにしていてください。
ということで今回は、記憶の編集に使用していく主な記憶の構成要素についてお伝えしてみました。
今回の内容が、あなたの健康を取り戻して、より良い未来をデザインしていくためのヒントになれば幸いです。