こんにちは。
こころの鍼師 金子 敏昭です。
これから、あなたが病気をやめて健康を取り戻すためのヒントをお届けしていきます。
さて突然ですが、まずは質問させてください。
あなたは普段、どのようなことを意識して日々を過ごされていますか?
言うまでもないことですが、
誰もが自分なりのルールや基準、考え方を持って日常を過ごされていることでしょう。
たとえば、
時間をきっちり守ることをルールとして自分に課す方もいれば、
睡眠時間を削って仕事や勉強に当てて努力することを自分のルールにしている方もいるでしょうし、
週に最低2回は運動をするというルールを課している方もいるかもしれません。
人それぞれにいろんな考え方の基準やルールがあるでしょうが、中にはそれを使い続けてしまうと脳の苦痛系を働かせてしまい、病気になってしまうものもあります。
それは何かというと、
『勝ち負け』のルールを使い続けることです。
「えっ、なんで!?」
「それのどこがいけないの!?」
と思われるかもしれませんね。
確かに、見方によれば人生は勝負の連続のようにも見えますし、だからこそ進歩や成長があり、それは別におかしなことではないはずです。
でも実は、そのような『勝ち負け』のルールを使い続けているからこそ不都合が起こりやすくなる部分もまたあるのですね。
今回は、
『勝ち負け』を意識して生きることがなぜ病気につながってしまうのかについて、心の視点からお伝えしてみたいと思います。
Contents
「勝負」の効用
・・・
とは言え、
ここで「競争の原理」というものを否定したいわけではもちろんありません。
人は切磋琢磨することによって成長するものですから、勝負による競争自体が悪いということでは決してなく、それは人間が進歩するためのひとつの有用な手段でしょう。
たとえば、
勝つための努力をすることによって精進することの大切さを学んだり、一定の成果を出すことによってそれが自分の自信になったり等、
競争による勝負には、人間としての成長や喜びをもたらす側面があります。
しかし、世の中の森羅万象はすべて陰陽です。
物事には良い面もあれば同時に悪い面も含んでいるものなのですね。
「勝負」の負の側面
それでは、
勝ち負けを意識し過ぎることの何が悪いのかというと、
そもそも勝負というのは、他者との比較で自分を評価するということです。
つまり、
いくら自分で自分の価値を認めていても、勝負のルールを意識して生きている間は負けると自分の価値は下がることになります。
そのため、自分の存在価値を証明するために勝負に勝とうとするのですが、
この場合の悪い面は、
表面的な意識では勝負による成長や喜びがある反面、
潜在意識では知らず知らずに、
自分の価値を他人の評価に委ねるという心的態度が育っていきやすい
ということです。
つまり、
『外からの評価=自分の価値』
になってしまい、
それは、自分の価値を自分で認める主権を放棄して他人に手渡すことにもなるのですね。
潜在意識の思い込み
そのように、
勝ち負けのルールを意識して周囲の評価を求め続けることが多い場合は、
実は潜在意識下には
『自分には価値がない』
という思い込みがある可能性が高いのです。
もし潜在意識にそのような前提があると、
自分が存在するためには、常に他者との比較における外部からの評価が必要になってきます。
それがなかったら自分の価値を証明することができないと信じているからですね。
ところが、
勝負における勝者は自己重要感を満たした束の間の喜びの後に、いつか負けて敗者になってしまう不安と闘い始めます。
また敗者は、勝者に対する妬みや敗者となった自分に対する無価値観と闘わなければなりません。
このように勝負というのは、
勝っても負けてもネガティブな感情に支配されやすいという側面があり、
『自分の価値を失ってしまうかもしれない…』
という脅威に常にさらされているような精神状態を創りやすいのですね。
脳の苦痛系と病気
そして、
自分が脅威にさらされている精神状態というのは、脳の苦痛系という回路が働く状態でもあります。
苦痛系が働くと、身体の中ではコルチゾールやアドレナリン等のホルモンが分泌され続け、血糖値や心拍、血圧が上がり、免疫の働きには抑制がかかります。
つまり、病気の治癒を促進するリラックス状態とは逆の状態を作り出してしまいます。
もしこのような状態が長期に渡って続いたとしたら、身体のオートマチックに働く生理機能に何らかの異常が起こりやすくなるのですね。
実際に、心理的ストレスによる脳の苦痛系の働きが、ガン細胞の増殖を抑制する免疫細胞の働きを低下させたり、
動脈硬化を引き起こしたりして、脳血管障害や心疾患等での突然死の原因になったりする「キラーストレス」というメカニズムを引き起こすことも確認されており、
脳の働きと病気の関係は徐々に明らかになってきています。
主権を取り戻す
では、ここで問題になるのは何かというと、
自分で自分の価値を認める主権を放棄して他人に委ねてしまう…
というところですね。
勝ちを得ることで安心感を得ようとする場合は、同時にそれを失う不安を内包します。
その不安感の源泉は、自分を認める主体が他人や世間にあって自分の中にはないことからきています。
あまりに勝ち負けにこだわりすぎる場合は、まずはそこに気づいていく必要があります。
また、
勝つことで得られる喜びや成長にも「収穫逓減の法則」というものが働くことも事実です。
ある一定の立場で獲得できる学びや成長には、いくら努力したとしてもいずれ限界がやってきます。
そこから得られる学びの量、成長の伸び率は徐々に減っていくものなのですね。
どんなに優れたスポーツ選手でも、永遠に勝ち続けることはできないのと同じです。
得られるものが少なく非効率的なばかりか、それによって脳の苦痛系を動かし続けて病気になったのでは割に合いません。
潜在意識からのメッセージ
したがって、
もしあなたが、これまでずっと勝ち負けのルールで生きてこられて、
今現在なんらかの病気を患っておられるのだとしたら、
それは、
これまでとはまた違った形での成長を求める時期にきているということであり、
そろそろ今までの生き方を変えてくださいという潜在意識からのシグナルなのです。
さらに言えば、
他人や世間のものさしに自分を擦り合わせて生きるのではなく、自分自身のものさしを使って生きて欲しいという心の奥底からのメッセージでもあるのですね。
そのように、
まずは自己同一化していた価値基準に気づいてそれを手放していくと、
あなたは次第に、周囲の評価に関わらず自分のものさしで自分の価値を自由に決めることができるようになってきます。
たとえば、
もし、親から罵倒された記憶を自分の価値と重ね合わせて捉えていた場合であれば、
「それは親の意見であって自分の意見とは違うな…」
などと、それを一旦分離して捉えることができるようになってきます。
ひとつの凝り固まった視点から離れて、別の視点から自分を見れるようになることで、少しずつ自分で自分を尊重できる部分もでてくるのですね。
そのように、潜在意識下の前提に変化が生じると、あなたの現実にも変化が起こり始めます。
その変化は、
普段の日常生活で、以前より気分がよくなっていることで気づくかもしれませんし、
身体の症状が軽くなり始めていることで気づくかもしれません。
または、
自分に対する周囲の人の接し方が変わってくることで気づくかもしれません。
いずれにしても本当の変化は常に内面から起こります。
そして、内面の変化は必ず外に現れます。
自分のものさしを使い始めるからこそ、自ら創り出していた脅威から開放され
「気がついたら病気を卒業していた」
ということになるのですね。
身体の治療ももちろん大切ですが、それだけではなく今回お伝えしましたように、潜在意識の思い込みに気づいて手放していくということは、
あなたが病気をやめて健康を取り戻すためには必要不可欠なことになるのですね。
ということで最後にまとめると、
まとめ
●『勝ち負け』のルールを使い続けると脳の苦痛系を働かせてしまい病気になる可能性が高くなる。
●勝負というのは他者との比較で自分の価値を評価することになる。
●勝負には人間としての成長や喜びをもたらす側面がある反面、自分の価値を他人の評価に委ねるという心的態度を育てやすい。
●そのような想いの奥には「自分には価値がない」という思い込みがあり、常に周囲の評価が必要な状態は脳の苦痛系を動かしてしまい病気を引き起こしやすくなる。
●他人や世間のものさしに自分を擦り合わせて生きるのではなく、自分自身のものさしを使って自分の価値を自由に決めることが大切。
ということでした。
以上、今回は、
『勝ち負け』を意識して生きることが万病の元になる理由についてお届けしてみました。
ただ、細かいことを言えば、
潜在意識下に『自分には価値がない』という思い込みを創り出した心理的背景や、それを持ち続けている理由には人によって違いがあります。
実際には、それらが絡み合った状態を丁寧に紐解きながら、ひとつずつ解消していく必要があります。
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