《前編のつづき》
前回の前編では、
東洋医学の視点から心筋梗塞を分析し、
心筋梗塞の原因は、
心臓の体力である「宗気(そうき)」の流れが「滞る状態」と「不足する状態」の二つに大きく分けられ、
どちらも冠動脈の血流を阻害する原因となるが、「滞る状態」から「不足する状態」に比重が移れば移るほど重症度は高くなるため、
宗気の絶対量と流れ具合を診断した上で適切な処置をすることが大切である…
ということをお伝えしました。
また、
重症度の高い心筋梗塞であっても最初は心労による宗気の流れの滞りから始まり、心疾患に関与しやすい心労の傾向性もあるためそれを解消することもさらに大切…
ということも併せてお伝えしました。
今回の後編ではいよいよ、身体の原因の大元にある心の原因…
『心筋梗塞をおこしてしまう潜在意識の本当の理由とその対策』
についてお伝えしていきたいと思います。
心筋梗塞の大元の原因
ここまで、医学的な面から心筋梗塞の原因をお伝えしてきましたが、
たとえ重い病気であっても、病気というものは最初からいきなり重篤な状態になるわけではもちろんありません。
自覚症状としては突然に現れたとしても、一般的には後天的に徐々に病気を作っていくものなのですね。
そのきっかけが心労であり、心臓の気の流れにブレーキをかけるそもそもの始まりは心理的ストレスだということでしたが、
「ストレスが心筋梗塞の原因なわけないよ…」
とか
「もしそうだとしても
それほどのストレスはないけどねぇ…」
と思われるかもしれません。
確かに、
ちょっとした動悸くらいならともかく、心理的ストレスが心筋梗塞にまでつながるとは思えないかもしれませんし、
過去を振り返ってみても、心臓に病気を作ってしまいそうなひどいストレスを受けた記憶や、それと思い当たることはなかなかないかもしれません。
ただそれは、表面的な意識では…
ということになるのですね。
実は、私達の心は二重構造になっていて、
「顕在意識」という表面的な意識と「潜在意識」という普段意識することができない無意識の領域があるのです。
心筋梗塞を含め、様々な難病を患う方の場合は、すぐに思い当たるような表面的なストレスというよりは、
長い間、潜在意識に押し込めて不完了になっている根深いストレスや無意識の思考パターンが、水面下で常に気の流れにブレーキをかけている状態にあることが多いのですね。
つまり、
表面的な意識では普通にしていても、知らず知らず無意識的に内側から気の流れにブレーキをかけ続けている…
ということが実際にはよくあるわけです。
これが心筋梗塞に限らず、特に難病等で身体に対する治療をいくら行ってもなかなか病気が良くならない原因のひとつになるのですね。
たとえて言えば、
草取りをしていても根っこが抜けずにそのまま残っている…
という状況に似ているかもしれません。
病気と心理的背景
そして意外なことに、
病気には身体のどの部位、どの機能を患うかによってそれぞれ心理的背景の傾向性のようなものが存在します。
たとえば、
子宮や卵巣が関わる疾患であれば、社会で男性と競争して勝たねばならない負けたくないという気持ちが
『女性的な仕事(妊娠出産)をしている場合ではない…』
という思いを潜在意識に芽生えさせて、それが自分の女性的な生理を抑制する方向性で働いたり、
免疫系に関わる疾患であれば、自分自身に対して
『自分はここにいちゃいけない…』
『自分は存在する価値がない…』
等の信じ込みが潜在意識にあるために、免疫の働きを逆利用して自分を攻撃するように暴走させることで、自己否定を身体で表現したり、
パーキンソン病であれば、自分や他人、世間に対しての
『〜は〜であるべき』
『〜は〜であってはならない』
という感覚が強く潜在意識に刷り込まれていることで、強い義務感で心ががんじがらめになっていたり等々、
特定の症状や病気と心理的ストレスにはある程度の相関関係があります。
もちろん、
病気をおこす心理的背景には、人それぞれに違ったものが複雑に絡み合っているので、必ずしも上記の例が当てはまるわけではありませんが、
心筋梗塞にも同様に、冠動脈に詰まりをおこしてしまうような心労(心理的ストレス)の傾向性はあるのですね。
いずれにしても病気というのは、
長い間、心の奥底に押し込めてきた口に出せない本当の思いが、身体を使って送ってきてくれているメッセージなのです。
心筋梗塞をおこす潜在意識の理由とは?
それでは、
冠動脈に硬化をおこして心筋の壊死をおこしてしまう心筋梗塞の心理的な背景とは何でしょうか。
それは
『お金や地位などに縛られている…』
『人間的な喜びが得られない…』
等の、
物質的なものを得ることで幸不幸が決まるという勝ち負けのルールに縛られて、精神的な喜びが受け取りにくいという状態です。
このような心理的背景がある時には、心臓に病気をつくりやすくなるのですね。
実は、血液は『喜び』を象徴し、心臓は『愛や安心感の中核』を象徴しています。
東洋医学でも、心臓は喜びの感情に深く関わる働きとして認識されています。
科学的な裏付けとしても、
人間は物質的なものを求め続けると、脳の苦痛系が動き続けるということがわかっています。
なぜなら、
物質的なものを中心に考えると、それを得られない時は不足していることの苦しみがあり、得てしまうと今度はそれを失うことの不安がつきまとうからです。
このようなことは誰しもあることですが、あまりにお金や地位等の物質的なものを基準にして幸不幸を考えてしまうと、
もしそれがどうしても得られなかったり他人の手に渡ってしまったり…という状況になった時に、
それが許せないという葛藤がおこり、心の奥底でノイズを発生させやすくなります。
それが宗気の流れに内側からブレーキをかけていくことになるのです。
心筋梗塞をおこしてしまう大元の理由には、実はそのような心理的背景があったのですね。
※(あくまで傾向性であり、必ずしも全ての方に当てはまるものではありません。)
喜びの陰陽バランス
ここまでの内容で、
「じゃあ結局、私の心が悪いのか!?」
と思われるかもしれませんが、ちょっと待ってくださいね。
ここで知っていただきたい大切なことは、
そのような心理的背景やストレスを持つこと自体が、恥ずかしいことだったり悪いことだったりするわけではない
ということなのです。
その病気は、
あなたの潜在意識が心臓を介して、人間的な喜びを受け取ってほしいと訴えかけてきているメッセージです。
物質的な喜びばかり受け取って、精神的な喜びに気づかずに受け取らないでいると、愛の中核を象徴する心臓が「愛欠乏症」をおこして病気になります。
つまり、
心臓の病気は、喜びの陰陽バランスが崩れているシグナルなのですね。
そのようなことは誰にでもおこります。
したがって、そのような思いを持った自分を責める必要はまったくありません。
喜びの陰陽バランスを整えていけばいいだけなのです。
潜在意識からのメッセージに気づいて、物質的なものからの喜びと同じく、精神的なものからの喜びに気づいて素直にそれを受け取るようにすればいいだけなのですね。
精神的な喜びを受け取るには…
確かに、お金や地位は大切なものでしょう。
それらを求めることが向上や発展につながる面がありますし、特にお金は人間の幸せにも寄与する大切なものですね。
ただしそれらはあくまで、人生の目的を達成するための手段として大切なものなのです。
つまり、
お金や地位は価値中立的なものであって、それ自体に目的としての価値は本来ありません。
大切なことは、
『どんな目的を達成するためにお金や地位を得るのか』
ということです。
また、それを得ようと努力してきた過去の体験から、
『今に役立っている点や感謝できる点を探してみる』
ということです。
それに気づいた時に、あなたは精神的な喜びを受け取り、心臓を愛や人間的な喜びで満たし始めるのですね。
そのように、
あなたの過去の体験をひとつひとつ丁寧に紐解いて、葛藤の奥にある本当に大切にしたいものを解放してあげるということを繰り返していくと、
徐々に身体は心臓を利用してあなたにメッセージを送る理由がなくなってきます。
なぜかというと、
葛藤を解放して精神的な喜びを受け取っていくことで、無意識の思考パターンにも変化がおこり、心労と感じていたことがそれほどでもないように感じられるようになるからです。
つまり、潜在意識の書き換えがおこってくるのですね。
すると、
気の流れに対する内側からブレーキも解除され、あなたの現実にも変化が起こり始めます。
その変化は、
普段の気分がよくなっていることで気づくかもしれませんし、発作の程度や回数が軽減してくることで気づくかもしれません。
または、
日常で、あなたの出会う人のタイプが変わってくることで気づくかもしれません。
いずれにしても本当の変化は常に内面から起こります。
そして、内面の変化は必ず外に現れます。
内面が変わるからこそ
「気がついたら病気を卒業していた…」
ということになるのですね。
是非、喜びの陰陽バランスを整えるように心がけてみてください。
それを「体感」してみることは、
きっとあなたが病気をやめて健康を取り戻すためのきっかけになるはずです。
ということで最後にまとめると、
●病気は、長い間心の奥底に押し込めてきた口に出せない本当の思いが身体を使って表現しているメッセージ。
●物質的なものを得ることで幸不幸が決まるという勝ち負けのルールに縛られて、精神的な喜びが受け取りにくいという心理的背景がある時には心臓に病気をつくりやすくなる。
●心臓は『愛や安心感の中核』を象徴しており、物質的な喜びばかり受け取って精神的な喜びに気づかずに受け取らないでいると、喜びの陰陽バランスが崩れ心臓が「愛欠乏症」をおこして病気になる。
●物質的なものからの喜びと同じく、精神的なものからの喜びに気づいて素直にそれを受け取るようにするには、どんな目的を達成するためにお金や地位を得るのかということと、それを得ようと努力してきた過去の体験から、今に役立っている点や感謝できる点を探してみる。
ということでした。
以上、
今回は前後編にわたり、東洋医学の視点からみた心筋梗塞の原因とそれを創り出す心(潜在意識)の理由について解説してみました。
ただ、細かいことを言えば、
実際には、心筋梗塞を患う方の心理的背景や無意識の思考パターンには、人によって違いがあります。
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