こんにちは。
こころの鍼師 金子 敏昭です。
これから、あなたが病気をやめて健康を取り戻すためのヒントをお届けしていきたいと思います。
今回は、
日本人の死亡原因の第2位とされている「心筋梗塞(心疾患)」について取り上げてみたいと思います。
現在の統計では、
日本人の約4人にひとりは脳梗塞や心筋梗塞等の動脈硬化が原因の病気で亡くなっていますので、
それに関する有意な情報をお届けしていきたいのですが、
心筋梗塞(心疾患)に関する情報は、当然のことながら様々なメディアで紹介されています。
そこで、こころの鍼ブログでは、
まずは私が専門とする東洋医学の視点から、心筋梗塞をどう捉えてどう治療していくのかをわかりやすくお伝えしていきます。
ただ、
それだけだと単に東洋医学の情報で終わってしまいますので、
次にこれまでにない視点…すなわち、
心臓の冠動脈の硬化や心筋梗塞の発症にも深く関わってくる心理的ストレスを、より深い潜在意識の視点から捉えて、
身体の病気を水面下で牛耳る『心筋梗塞をおこす潜在意識の本当の理由とその対策』についても解説していきますね。
今このブログを読まれているということは、
もしかしたらあなたは、
心臓の疾患を患っておられて、長年その症状や薬の副作用に苦しんでこられたのかもしれません。
そして、
より良い治療法や手立てを探しているうちにこのページにたどり着かれたのかもしれません。
あなたがもしこのブログを読まれるとしたら、
現在の科学ではまだ証明されていないこころの鍼ブログの内容に驚かれることでしょう。
でもそんなあなたにこそ役立つような、より中身の濃い情報をお届けしていきたいと思いますので、以下お付き合いくださいませ。
▽※心筋梗塞をおこす心の理由に興味のある方は後編からお読みください。▼▽▼
心筋梗塞について
それではまず最初に、
もうご存知でしょうが、現代医学の視点から心筋梗塞について簡単に紹介してみます。
心筋梗塞は、心臓の冠動脈という血管にコレステロールが溜まり動脈硬化を起こすことで心臓が酸素不足になり、心筋が壊死するために激しい胸の痛みが起こる病気ですね。
人によっては突然死の原因にもなりますので、発症後の迅速な処置が生死を分けると言われます。
治療としては、
血栓を溶かす溶解剤を点滴したり、脚の付け根等からカテーテルを入れたりして血流を再開させることを第一とします。
場合によっては冠動脈のバイパス手術になることもあります。
いずれにしても心筋梗塞は、
悪玉コレステロールや中性脂肪の増加を促す、過食、喫煙、肥満、運動不足等の生活習慣が大きく関与する病気ということになります。
東洋医学の視点から
それでは次に、東洋医学の視点から心筋梗塞を捉えていきますね。
東洋医学では、心筋梗塞のことを「胸痺(きょうひ)」という病名で捉えます。
胸の特に心臓付近の痛みを指す病名ですが、
心疾患を診る際に東洋医学的に一番のポイントになるのは、心臓の拍動や血流に関わる「宗気(そうき)」という生命エネルギーの絶対量と流れ具合です。
宗気とは、身体の胸のあたりに流れている気(生命エネルギー)とイメージしてください。
もっとわかりやすく言うと『心臓の体力そのもの』というふうに考えてください。
心疾患の場合、東洋医学では心臓の体力である宗気の絶対量と流れ具合の診断と治療が必要不可欠になるのですね。
そして実際には、
宗気が異常をおこして心疾患につながるパターンは大きく分けて2つあり、
ひとつは気の流れが「滞る場合」と、もうひとつは「不足する場合」です。
いずれにしても、
それらが心臓に影響した場合には冠動脈の血流を阻害することにつながり、胸の激しい痛みを引き起こしてしまうのですが、その重症度には違いがあります。
宗気の「滞り」
まず「滞る場合」とは、
気が伸び伸びと流れなくなっている状態で、最初の原因としては心理的ストレスによる緊張が流れにブレーキをかけることがほとんどです。
そしてその緊張が慢性化すると、滞りがちな気が余分な熱に変質します。
さらに慢性化すると、その余分な熱が体液や血液を煮詰め、それらの淀んだものが新たな病理産物となり気の滞りを余計に助長させていくという経過をたどります。
一過性の胸の痛みや、心因性と診断されるもの、症状があっても検査で大きな異常の見当たらないものはこの段階であることが多く、
何らかの病名がついたり、激しい症状をおこしたとしても治療としてのアプローチもやりやすい段階です。
治療としては、気の流れにブレーキをかけているそれぞれの要因を除くためのツボや薬を処方していていきます。
余分な熱が体液や血液を煮詰めてできた毒素を除く場合は少し時間はかかりますが、予後は比較的良好です。
宗気の「不足」
次に「不足する場合」ですが、
流れの滞った状態が慢性化していくと心臓にも過剰に負荷がかかるため、徐々に気そのものが消耗していきます。
そのため、心臓を動かすために必要なエネルギーの絶対量が目減りしてくるのですね。
この段階はエネルギー自体が足りていない状態ですので、寒さや肉体的な労働等の体力を消耗させる物理的負荷が、心臓の発作を誘発する原因になります。
気の不足がひどい状態になると身体を温める体力も低下し、夜間や安静時でも心臓の発作がおきるようになってきます。
実は、病院で心筋梗塞や狭心症と診断される場合は、多くの場合、この「宗気の不足」がメインの原因になっている段階です。
治療としては、徹底的に宗気を補うツボや薬を処方していきますが、経過としては長引きやすく、身体面での養生も必要不可欠になります。
ちなみに、狭心症で使用されるニトログリセリンは、東洋医学的には心臓の陽気(循環させる力)を急激に高める働きに通じているようです。
このように、滞りであれ不足であれ冠動脈の血流を阻害する原因とはなるのですが、
実際の心疾患では「滞る状態」と「不足する状態」が混在していることが多く、「不足する状態」に比重が移れば移るほど重症度は高くなっていくという特徴はあります。
『宗気』とは心臓の体力そのもの!
宗気の滞り ⇒ 軽症
宗気の不足 ⇒ 重症
根本的な原因は…
とはいえ元をたどると、
心筋梗塞のような重症度の高い状態であっても最初は気の流れが滞る状態から始まります。
「心労」という言葉があるように、気の流れを滞らせる大元の原因は心理的ストレスになります。
この心労があると、心臓を動かす宗気の流れが悪くなり、心臓が病みやすいベースが出来上がるのですね。
実際に、心理的ストレスが冠動脈硬化をおこす危険因子であることを示した学術論文もあります。
ただ、心労であればなんでも心臓にくるかというとそうではなく、
どういうストレスが心臓に関与しやすいのかという、心疾患につながりやすい心理的ストレスの傾向性が潜在意識にはあるのですが、
それに関しては次回の後編で詳述します。
以上、これまで東洋医学の視点から心筋梗塞の捉え方をお伝えしてきましたが、ここまでをまとめると、
●東洋医学における心疾患の治療では、心臓の体力である「宗気(そうき)」の絶対量と流れ具合の診断が必要不可欠になる。
●宗気が異常をおこして心疾患につながるパターンは、宗気の流れが「滞る場合」と「不足する場合」の二つに大きく分けられる。
●「滞る状態」も「不足する状態」も冠動脈の血流を阻害する原因となるが、「不足する状態」に比重が移れば移るほど重症度は高くなる。
●重症度の高い心筋梗塞であっても最初は心労による気の流れの滞りから始まり、心臓に関与しやすい心労の傾向性もあるためそれを解消することが大切。
ということでした。
次回の後編ではいよいよ、心臓が病みやすいベースをつくってしまう心労の傾向性…
身体の病気を水面下で牛耳る
『心筋梗塞をおこしてしまう潜在意識の本当の理由とその対策』について解説していきたいと思います。
どうぞお楽しみに!