こんにちは。
こころの鍼師 金子 敏昭です。
これから、あなたが病気をやめて健康を取り戻すためのヒントをお届けしていきたいと思います。
今回は、
昔から日本人の死亡原因の上位を占める「脳卒中」についてです。
現在では脳卒中による死亡率は減少しているようですが、
一命をとりとめても、後遺症によって介護が必要になったり、寝たきりの原因になったりして、QOL(生活の質)が著しく低下してしまいます。
そのため、脳卒中の発症予防に関する情報は、当然のことながら様々なメディアで紹介されているはずです。
ただ、メディアで紹介される情報の多くは、血圧や血糖値、不整脈のコントロール、たばこやアルコール、塩分を控える等の、
身体面の養生や治療が中心です。
もちろんそれら身体面からのアプローチは必要不可欠なものですが、実は脳卒中の発症には心理的ストレスも大きく関与するのですね。
実際に、ストレスが脳卒中発症のリスクを大きく高めるということを証明した調査結果もあり、
脳卒中におけるメンタルヘルスの重要性も徐々に認識されてきています。
病気というのは身体だけを診ればいいのではなく、
『その病気を患ってしまった心理的背景』
をこそ詳しく診ていかなくてはなりません。
そこで、こころの鍼ブログでは、
まずは私が専門とする東洋医学の視点から、脳卒中をどう捉えてどう治療していくのか、またどう予防していくのかをわかりやすくお伝えしていきます。
その上で、これまでにない視点…
すなわち、脳卒中の発症に関与する心理的ストレスをより深い潜在意識の視点から捉えて、
『脳卒中をおこす潜在意識下の心理的ストレス』
について解説していきたいと思います。
あなたが以下のブログを読まれるとしたら、
現在の科学ではまだ証明されていない内容に驚かれるかもしれません。
でもそんなあなたにこそ役立つような、より中身の濃い情報をお届けしていきたいと思いますので、どうぞお付き合いくださいませ。
(※脳卒中をおこす潜在意識下の心理的ストレスに興味のある方は後編からお読みください。)
脳卒中について
すでにご存知のことでしょうが、まずは現代医学の視点から脳卒中について簡単に紹介してみます。
脳卒中は、脳の血流が滞って神経細胞が壊死する病気で、原因によって「脳梗塞」「脳出血」「クモ膜下出血」に分類されます。
簡単に分ければ、脳の血管が詰まったり狭くなったりして脳を栄養できなくなるのが脳梗塞で、脳の中にある血管が破れると脳出血、脳の表面にある血管が破れるとクモ膜下出血になります。
いずれの原因も、脳の神経細胞に大きなダメージを与えてしまうわけですね。
一般的な症状としては、
脳梗塞や脳出血の場合、ろれつが回らなくなって言葉が出なくなったり、片方の手足が麻痺したり等の、顔や手足に出る運動麻痺がおこり、
クモ膜下出血の場合は、激しい頭痛や吐き気がおこります。
脳卒中は予防が最も大切ですが、
もし上記のような兆候がみられたらすぐに病院に行き、血栓を溶かす薬やカテーテル等で血管の詰まりを除いたり、手術によって血の塊を除いたりする等の治療を受けることが大切です。
いずれにしても脳卒中は、
高血圧を促す塩分やアルコールのとりすぎや、喫煙、肥満、運動不足等の生活習慣が大きく関与する病気ということになります。
東洋医学の視点から
それでは次に、東洋医学の視点から脳卒中を捉えていきます。
東洋医学では、脳卒中のことを「卒中風(そっちゅうふう)」という病名で捉えます。
意味としては「卒(突然、急に)、風に中(あたる)」という意味になります。
急に悪い風に当たってしまった…という具合にとれますが、
実は「風(ふう)」というのは悪い風ではなく、「内風(ないふう)」という病態を意味しています。
内風とは、身体をヒートアップ(緊張)させる働きが過剰に亢進した状態と考えてください。
この時、気の流れは身体の上部に過剰に上昇し、下降できない状態になっています。
そうすると、過剰な熱が頭にこもったり、心臓の気の流れが鬱滞したりすることで、
過剰な熱が脳の血管を破裂させたり、脳や心臓に「瘀血(おけつ)」という血の塊を生じさせたりし易い状態を作り出します。
そのような体内(内)の状態を、暖まった空気が上昇気流(風)になるような自然現象に例えて「内風」と表しているのですね。
治療としては、「熄風(そくふう)」という内風を納める治療や、「駆瘀血(くおけつ)」という血の塊を除く治療をしていきます。
予防としては、
普段からヒートアップしやすい人や、それによって気が上昇しやすい人は、脳卒中になりやすいベースがあると診立て、
内風という病態に至る前に、
精神的な緊張を緩めて気血の鬱滞を除く治療をしたり、気を引き降ろしてクールダウンさせる治療をしたりして、未然に大病になるのを防いでいきます。
内風の原因は心理的ストレス!?
それでは次に、
そもそも、なぜ内風が生じるのかということになります。
内風とは過剰なヒートアップだとお伝えしましたが、ヒートアップとは緊張のことです。
そして、緊張には肉体的なものと精神的なものがありますが、内風につながるのは主に精神的な緊張です。
つまり、過剰な精神的緊張が、結果として過剰な熱を頭にこもらせたり、心臓の気血の流れの鬱滞を招いたりするのですね。
もうおわかりでしょうが、その精神的な緊張の基にあるものが心理的ストレスです。
つまり東洋医学的に言うと、
脳卒中を予防するためには身体面の養生や治療はもちろん大事ですが、それと同じくらいに、
心の面からの養生や処置が必要不可欠になってくる
ということなのです。
ただし、心理的ストレスであれば何でも必ず脳にくるかというとそれほど単純ではなく、
脳血管障害につながりやすい心理的ストレスの傾向性というものが実はあるのですね。
そしてそれは、無意識の思考パターンとして潜在意識に潜んでいることが多いのですが、
それに関しましては次回の後編で詳述します。
以上、これまで東洋医学の視点から脳卒中の捉え方をお伝えしてきましたが、ここまでをまとめると、
●脳卒中による死亡率は減少しているが、一命をとりとめても介護が必要になったり寝たきりになったりしてQOL(生活の質)が著しく低下する場合があるため予防が大切。
●東洋医学では脳卒中を「卒中風」という病名で捉え、その発症原因は「内風」という病態であると考えられている。
●内風とは身体をヒートアップ(緊張)させる働きが過剰に亢進した状態を指す。
●内風につながる緊張は主に精神的なものであり、その基には潜在意識下に潜む心理的ストレスがある。
●脳卒中の予防には、身体の養生と治療に加えて心の養生と処置が必要不可欠。
ということでした。
次回の後編ではいよいよ、脳卒中につながりやすい心理的ストレスの傾向性…
身体の病気を水面下であやつる
『脳卒中をおこしてしまう潜在意識下の心理的ストレス』
について解説していきたいと思います。
どうぞお楽しみに!
後編につづく
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