こんにちは。
こころの鍼師 金子 敏昭です。
今回もあなたが病気をやめて健康を取り戻すためのヒントをお届け
さて、
今回はアトピー性皮膚炎(以下アトピーと表記)
しかしアトピーについての情報は巷に溢れていますので、
このブログでは、
私が専門とする東洋医学の視点から、
できるだけわかりやすくお伝えしていきます。
ただ、
それだけだと単に東洋医学の情報で終わってしまいますので、
これまでにない視点、すなわち、
アトピーにも深く関わってくる心理的なストレスを、
『アトピーを形成してしまう潜在意識レベルの理由』
より中身の濃い情報をお届けできればと思います。
アトピーについての概略
それではまず最初に、
もうご存知のことでしょうが、現代医学の視点から、
言うまでもなく、
アトピーは皮膚に強い痒みを伴う湿疹が、
厚生労働省のデータでは、
小児から30代までの人達で、
現代医学では、原因は今のところ不明とされています。
ただ、
遺伝や環境が関わることはわかっており、
遺伝が関わる原因としては、
アレルギーになりやすい体質を親から受け継ぎ、
遺伝子の変異が皮膚バリアをつくるタンパク質の産生不足をおこす
アレルゲンが皮膚に侵入しやすくなり、
環境要因としては、
衛生環境の違いで、
つまり、
あまりに清潔な環境で育つとアレルギーになりやすくて、
いずれにしても、
直接的な原因は、
それゆえ治療としては、
ステロイド剤を中心にして炎症を抑えたり、
抗ヒスタミン剤を補助的に使うことで痒みを抑えたりしながら、
炎症と痒みをコントロールしていくことが主となります。
東洋医学でわかりやすく分析
それでは次に、
東洋医学ではアトピーをどのように捉えて、
東洋医学では、
身体を健康に保つ力、生命エネルギーを「気」と呼び、「気」
そして、
ざっくりというと、
「気」が不足した場合は、
また、
「邪気」が「気」の働きを邪魔する場合も、
アトピーや喘息等のアレルギー疾患も根本的な原理は同じで、「
★病気は「気」と「邪気」のせめぎ合い!
気 … 目に見えない生命エネルギー
邪気… 気の流れを邪魔する毒素
アトピーを起こす邪気とは?
東洋医学でいう邪気とは、
気・血液・水分といった、
数値や画像で可視化することはできませんが、
邪気は、
普段は身体が大小便や発汗、生理出血等で、
ところが、
何らかの原因で、
そういう場合、
身体は邪気を体内に留めておきたくないので、
排出しきれない余分な邪気を、
この状態が、一般的には皮膚病として認識されるのですね。
なかでも、
気の流れが滞って余分な熱に変質した「邪熱(じゃねつ)」
皮膚が炎症をおこして、カサカサに乾燥してきます。
その他、
皮膚が硬くゴワゴワになる場合は、血液が滞った「瘀血(おけつ)
ジクジクとした滲出液が出る場合は、水分が滞った「湿痰(
大まかに分けると、
このように、邪気の種類によって皮膚の症状に差が出てきますが、
実際の治療は、
邪気と気のバランス状況や、邪気の種類や程度、ステージ、
中心は邪熱を除くための処置をしていきます。
すなわち、
身体の余分な熱を冷ます漢方薬や、
そのような治療をすると、
通常は、
汗が出にくかったのがじわっと汗が出るようになったり、
炎症が徐々にひいていきます。
●邪熱:皮膚が炎症をおこしてカサカサ乾燥する
●瘀血:皮膚が硬くゴワゴワになる
●湿痰:ジクジクと滲出液が出る
ちなみに、
新生児湿疹や生まれつきのアレルギー体質を持っているような場合は、
「胎毒(たいどく)」と言って、母親が溜め込んだ様々な邪気を母親のお腹の中にいる時に受け継いで生まれてきている可能性があります。
邪熱の元とは…?
以上、
東洋医学的にアトピーを分析してみると、
「邪熱」という余分な熱が主な原因になるということでしたが、
次には、
その邪熱が、
東洋医学的に、この邪熱の生成原因は大きく分けて2つあります。
ひとつは、
油っこいもの、甘いもの、味の濃いもの等の過食です。
つまり、飲食の不摂生ですね。
アトピーを患っていなくても、
インスタント食品やスナック菓子、フライ等の揚げ物、
東洋医学的には、
たとえば、
手や足の消化器系に関わるエリアの皮膚上が、
このように、
食習慣の乱れが原因で、身体の中に余分な熱を溜めてしまい、
通常の排出ルートから排出しきれない熱を、
そしてもうひとつは、
心理的ストレスが気を流す働きに内側からブレーキをかけることで
次第に滞った気が余分な熱に変質していくパターンです。
このような病態を「気鬱化火(きうつかか)」といいます。
邪熱がつくられるパターンとしては、
★邪熱がつくられる二つのパターン
- 高カロリーな食品の過食等、飲食の不摂生で消化器系を中心に熱をこもらせるパターン
- 心理的ストレスで気の流れを渋滞させて、気が邪熱に変質するパターン
ただ、
飲食の乱れから起こる邪熱は、
つまり軽症なのですね。
しかし、
良くなったり悪くなったりを繰り返すものや、程度が重いものは、
ほとんどのケースで心理的なストレスからの邪熱がより強く関与し
治療としては、
ストレスからくる気の滞りを流したり、
飲食の乱れから起こる邪熱よりは難しい印象です。
やはり身体だけではなく、
気を流す働きに内側からブレーキをかける心理的ストレスを抽出し
後編ではいよいよ、
アトピーを形成してしまう潜在意識レベルの理由について解説して